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大阪府立八尾高校 応援団長10年目

大阪府立八尾高校 講演

八尾高校生を励ます(1) 2012.12.25 同窓会館ゆーかりホールにて

原稿はこちらからご覧下さい。

八尾高校生を励ます(2) 2013.12.25 同窓会館ゆーかりホールにて

大阪府立八尾高校 講演

公開初任者研修 2012.5.24. 八尾高校 校長室 にて

2月と5月に大阪府立八尾高校の杉尾哲校長先生と首席の黒田和男先生が私の教室を来訪されました。校長先生のお話では『八尾高校には歴史と伝統がありますが、それを大切にしつつも八尾高生の学力をより一層伸ばしたい。また残念なことですが、どうしても高校生活に行き詰まる生徒が出てきます。その時どのようにその生徒と個別に向きあうべきか。更にはそのような生徒を出さないように学校全体としてどう取り組むべきか。』といった点で、私の教室での学習指導や生徒・保護者との関係について参考にしたいとのことでした。
私は普段教室で使っています教材を披露し、日常の生徒との触れ合いについて具体的な例を挙げて正直にお話いたしました。先生は、特に数学の『カード式例題演習』に興味を持たれた様子でしたが、『ぜひ内の先生方に直接話を聞かせていただきたい』と依頼を受け、結局5月24日(木)に『公開初任者研修』という場で90分間話をすることになりました。
15名の先生方と校長室の大きなテーブルを囲み、前半は『生徒と先生のより深い信頼関係を構築するために』、後半は『八尾高生の実力をより伸ばすために』という2点に絞り、それぞれできる限り多くの具体的な例を挙げて話を始めました。その概略を述べますと、○信頼関係が希薄なところでは学習指導も生活指導も十分には出来ないこと。深い信頼関係構築のためには普段からどのようなことに心を配るべきなのか。○私の教室で使っている教材は全部市販されている普通のものだが、大切なことはその使い方とそれを使う生徒の意識の持ち方だろうと訴えました。○入学段階での早い時期に大学進学や勉強に対する意識づけ・動機づけをし、生徒に安心感と学習意欲を与えることの大切さ、○また従来型の『補習』ではほとんど効果は期待できないことから、『補習』のやり方を180度転換すること。すなわち目に見えた形で『実力の蓄え』を提示し、それに向かって生徒が自主的にそして継続的にやる『補習』こそが、生徒に真の実力と自信をもたらすこと。○実際は『やらされている』勉強を、生徒自身の方では『自分がやっている』という主体的な意識を抱かせることが重要であり、そのためにはどうすべきか、注意点とともにお伝えしたこと等でした。持参した手作りの資料をもとに70分間話し続け、最後に20分間の質疑応答の時間を設けましたが、先生方の熱心な質問が相次ぎ、質疑応答の時間が1時間にも及びました。私は質問を受けながら大変嬉しく思っていました。
時間が許せば、学校の先生方がそれぞれの教科において活躍できる場を設ける方法や、最近新鮮味が乏しくなってきた公立高校の塾長対象の学校説明会のやり方などについても言及したかったのですが、とても時間が足りませんでした。
34年間、妻と二人で積み上げてきた『塾教育』の経験と実績が、学校教育の場でもお役に立つことが出来れば幸甚です。学校と塾との垣根を取り除き、学校の先生と塾の先生とが手を携えて教え子の指導に当たることを、私は従来から望んでいます。その成功例もお話いたしました。ですから今回、公立高校の先生方を前に話をさせていただく機会を与えていただいた杉尾校長先生と黒田先生には感謝しております。八尾高校で4~5年間その後奈良学園では7~8年校長先生をされた野村利夫先生は、親しくお付き合いをしていただき、私が尊敬している校長先生のお一人ですが、『同じ目的を持った教員が10人いれば、それは実現できる』とおっしゃっていたそうです。八尾高校は残念ながら『トップ10(進学指導特色校)』には選ばれませんでした。しかし、JリーグではJ1とJ2の入れ替えがありますように、もしトップ10にもそのような入れ替え制があるならば、その中に入れるだけの進学指導実績を有し、学校と家庭あるいは先生と生徒・保護者との『非常に身近で深い信頼関係』が他の高校に比べて群を抜いており、『学んでみたい高校』として生徒や保護者の心をつかむような『新生八尾高校』になっていただければと期待しています。陰ながら地元の高校を私は応援したいと思っています。
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